写真1 標準配線
写真2 コントローラーから配線をそれぞれ外します。
写真3 外した配線を直結します。ギヤードモーターが回ったらフ ローチャートの動くへ、回らなければ動かないへ交換手順
1、 ギヤードモーターの裏蓋を外す(写真5,6)
2、 ガバナスイッチの接点を確認する(写真6)
3、ガバナスイッチの接点が溶けている、もしくは面が荒れている場合は交換(写真7)
確認事項
1、ブレードカバーの裏面(写真10)に小石等が詰まっていないかの確認。特に矢印部分が詰まると吸いが悪くなります。
2、バキュームタンク・コックの詰まり(写真11)矢印部分が特に詰まりやすい場所なので確認して下さい。
3、バキュームタンクパッキンの消耗。エンジン停止状態で、バキュームタンクに水を一杯入れ、パッキン部分から水が漏れなければ正常ですが、パッキンが老化するとバキュームモーターを動かしている時でも写真12のようにバキュームタンクの蓋が簡単に手で開いてしまいます。パッキンの役目を果たしていない為、吸い込み力が大幅に低下します。この場合はパッキンを張り替えてください。(新品の場合はバキュームモ ーターを動かした時蓋は容易に開きません)
確認事項
1、ベルトが発電機プーリーよりも食い込んでいる場合はベルト、プーリーがかなり磨り減っています。新品の場合はプーリーよりもベルトの方が飛び出しています。(写真8)この場合はベルト、プーリーを交換することをお勧めします。(ベルト、プーリーが磨り減っていると張りが適正でもスリップをおこします。)
2、プーリーも問題なく張りも適正である場合はエンジンプーリーからアイドルプーリーに掛かっているベルトにグリスが付着していないか確認して下 さい。(写真9)またこのベルトを張っているテンション(エンプラ)を固定しているボルトが固くなり全くテンションの役目をしていない場合もありま すので、こちらも確認して下さい。
確認事項
1、 チューブホースの摩耗を確認。写真13のように吐出口に強く指を当て空気が「プシュ、プシュ」と出るか確認全く無ければ交換して下さい。
2、 バキュームホース19φ(写真14)の潰れ、亀裂、矢印部分に泥などが詰まっていないかを確認して下さい。
3、チューブポンプローター(写真15)が摩耗していると、チューブホース等が新品でも吐出しません。チューブホースやオイルの交換時にローター も摩耗していないか確認して下さい。(交換目安:標準仕様状態で1年もしくは500時間)
4、チューブオイル、チューブホースは定期的に交換して下さい。
確認事項
発電機が発電しない原因として最も可能性が高いのはAVRの故障です。(写真16矢印部分)症状としては発電しなかったり、100Vが安定しない等の現象が起こります。(ア)発電機の窓を外す
(イ) 内部配線を外す(3極カプラと茶色のコード、写真19)
(ウ) コードコンプリート接続(写真20)
(エ) 蓋を閉めAVR単体を接続し両面テープで発電機の裏面に固定し完了(写真21、写真16)
現在は写真16のように外側にAVRを取り付けています。このタイプはAVR単体のみの交換で済みます。尚写真16のように外側にAVRが付いていないタイプ(旧型はAVRが発電機に内蔵)は写真17にありますように外付用コードコンプリートがありますので外付に変更可能となっております。
AVRを交換しても全く発電しない場合は発電機本体の故障と思われますのでリビルト品と交換(赤い発電機及びコンデンサータイプは除く)して下さい。
機械をしばらく使用していなかったり、発電機をしばらく使用していない場合、発電しない事があります。この場合はバッテリーもしくは乾電池等で直接発電機に電気を流せば発電します。この時の手順は以下の通りです。
(オ) 写真18のように窓を外します。AVRのコネクターを外します。カーボンブラシに差し込まれている茶色と緑の配線を抜きます
(カ) 茶色にバッテリーもしくは乾電池のマイナスと作成した配線を繋ぎます、緑にバッテリーもしくは乾電池のプラスと作成した配線を繋ぎます
(キ) 数秒繋げば大丈夫なので終わりましたら作成した配線をはずします。
(ク) 配線を元の通りに繋げば完了です。
もし上記の事を行っても発電しない場合は発電機の故障が考えられます。